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名古屋と札幌で活動している、ファイナンシャルプランナーのおさかべです。
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今回は「アメリカが日本よりも経済的に強い理由とは」についてお話します。
アメリカと日本の経済規模の比較について
「アメリカ GDP」という2つの単語を、ネットで検索してみてください。
そうすると、このようなグラフが表示されると思います。
アメリカのGDPの推移 – 世界経済のネタ帳 (ecodb.net)
アメリカの1990年のGDP(国内総生産)は、以下の通りです。
・5.9兆ドル
一方、「日本 GDP」でも検索してみてください。
日本のGDPの推移 – 世界経済のネタ帳 (ecodb.net)
日本の1990年のGDPは、以下の通りです。
・3.1兆ドル
1990年の段階で、アメリカは日本の1.9倍のGDP(経済規模)でした。
では、2019年の数字はどうでしょうか?
・アメリカ:21.4兆ドル
・日本:5.0兆ドル
その差は「4倍」に広がりました。
1990年から2019年までの約30年間で、アメリカのGDPは3.6倍にもなりましたが、日本はわずか1.6倍です。
なぜ、このようなことになったのか。
30年間でなぜこれだけの経済力の差が付いたのか
結論から申し上げると、日米の30年間の差が起きた理由は、下記の2点になります。
・人口の増加率の差
・人口一人あたりの年収の差
それぞれ、ざっと解説していきます。
30年間横ばいの日本のGDPに対して、アメリカは3.6倍に増えています。
結果、日米の差は1.9倍から4倍まで広がりました。それはなぜでしょうか?
その理解のためには、GDPの計算式を考える必要があります。
大まかな説明になりますが、その国の経済力の指標の1つでもあるGDP(国内総生産)は、文字通り、その国のすべての生産を計測します。
その構成要素を単純化すると、以下の式になります。
・人口×1人あたりの年収
そうすると、人口が100人よりも100万人の国家の方が経済力が高いのは、想像できると思います。
ここで、前回同様、「日本 人口」「アメリカ 人口」で、ネット検索をしてみてください。
・日本:1億2,580万人
・アメリカ:3億2,950万人
今後の日米の差はどうなるのか
大切なのは、今後の成長率です。過ぎたことは、仕方がありません。
2011年から日本は本格的に人口減少社会に突入し、2053年には1億人を割ってしまう予想です。
将来推計人口・世帯数 | 国立社会保障・人口問題研究所 (ipss.go.jp)
一方、アメリカは毎年人口を増やし続け、2050年には3億7,942万人になると言われています。
575. 世界人口デー ~世界各国の人口推移を見てみよう~ | 国立研究開発法人 国際農林水産業研究センター | JIRCAS
さらに、人口1人あたり年収も、以下のようになります。
・日本:4万ドル
・アメリカ:6万3千ドル
世界銀行 購買力平価(PPP)に基づく 一人当たりのGDP (videographyosaka.com)
英語が使え、グローバルに企業が展開しているアメリカに比べ、日本国内がメインという日本企業では、どうしてもその差は広がるばかりです。
人口が減少し年収も一向に上がらない日本と、その逆であるアメリカ。
これから20年、30年先を考えると、長期分散投資の視点からも、日本だけへの投資は、先の見通しが持ちにくい気持ちになるかと思います(もちろん、日本には社会保障制度が整っているなど、日本社会の良さもたくさんあります)。
将来のことを考えると、日本だけに目を向けていては安心ではないというのは、お分かり頂けたと思います。
だからこその長期分散投資であり、お金の管理であり、副業などの多岐に渡る活動が若い方ほど必要になります。
私も、2050年以降を見据えて生きていく世代です。若い方ほど一緒に頑張りましょう。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。
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投稿者プロフィール

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名古屋市在住。個人を応援する30代の独立系FP。起業して5年目。
これまで1,000名以上のFP相談を受注。私自身「あの年齢の時に」「起業する前に」こんな情報を知っていたら、もっと早く確実に成果が出せたと思うことが沢山ありました。このブログでは、個人レベルで知っておくと役立つ、経済関係の時事ネタや家計・資産形成などについて、シンプルにかみ砕いてお伝えします。
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