今回は、2024年から始まる新NISA制度についてです。
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名古屋と札幌で活動している、
独立系ファイナンシャルプランナーのおさかべです。
今朝の日経新聞の1面に、NISA投資2階建てを2024年以降に行えるようにするとの記事がありました。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53069130W9A201C1MM8000/
今回の記事のポイントをまとめました。
①新NISA制度では、年間122万円の投資を5年間で合計610万円行うことができます。
年間122万円の内、20万円は低リスクの安定投資(1階建て)が優先的に行われます。
残りの102万円分でこれまで同様のリスクを取った投資(2階建て)を行うことができます。
②2024年以降は、現行のつみたてNISA制度と新NISA制度との選択制になります。
現行のつみたてNISA制度は、2037年から2042年末まで買い付けが5年間延長になりました。
③現行のジュニアNISA制度は、2023年末で終了になります。
図解するとこのような形になります。
(引用:新NISAが2024年から開始だけど積立方式併用でわかりにくい!シンプルな制度が希望 (kirarinasset.com))。
現行のNISA制度からの移行方法について
2024年からの新NISAですが、2023年末に一般NISA口座を開設している場合、
2024年に新NISAの口座が自動開設されます。
つまり、新たな申し込み手続きやマイナンバーなど、
本人確認書類を出し直す必要はありません。
一般NISAから新NISAへの移管について(ロールオーバー)
一般NISAは、非課税期間5年を過ぎた場合、
下記のどれかを選ぶことになっており新NISAにも引き継げます。
1.(何も手続きしないと)特定口座などの課税口座に移管
2. 売却する
3. 新たなNISA枠に移管(ロールオーバー)
※新NISAで対象外となる、レバレッジを効かせている投資信託、
上場株式のうち整理銘柄・管理銘柄などは不可能
例えば、2019年に投資していた株式や投資信託は、
2024年に期限を迎えますので、新NISA枠に移管するかどうかを考える必要があります。
今回の金融庁の意図としては、低リスク低コストの安定型の金融商品を入れることで、
国民に投資への安心感を感じてもらい、
さらなる金融投資の促進を促したいのだと思われます。
金融投資の基礎知識と経験がある方には、
リスクを取った投資枠が102万円となってしまうため、
物足りない改正と思われるかもしれません。
新NISA制度の投資対象の金融商品は、金融庁と証券業界が調整を進めていますが、
現状よりも低コストで高いリターンが見込める
投資信託などのファンドが採用されることが期待されます。
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最後までご覧いただき、ありがとうございました。
*投資は自己責任でお願い致します
投稿者プロフィール
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名古屋市在住。個人を応援する30代の独立系FP。起業して6年目。
これまで1,500名以上のFP相談を受注。私自身「あの年齢の時に」「起業する前に」こんな情報を知っていたら、もっと早く確実に成果が出せたと思うことが沢山ありました。このブログでは、個人レベルで知っておくと役立つ、経済関係の時事ネタや家計・資産形成などについて、シンプルにかみ砕いてお伝えします。
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