事務所ブログ:日銀の金融緩和維持政策において予測される生活への影響

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名古屋と札幌で活動している、ファイナンシャルプランナーのおさかべです。

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今回は「日銀の金融緩和維持政策において予測される生活への影響」について書きました。
各種メディアでも、取り上げられていますね。

具体的に生活にどのような影響があるのか

日銀 金融政策決定会合 大規模な金融緩和策の維持 決定 | NHK | 日本銀行(日銀)

「日銀は、16日から17日まで開いた金融政策決定会合で、大規模な金融緩和を維持し、長期金利の上昇を抑え込む姿勢を改めて鮮明にしています。市場関係者の間でも、当面は円安が進む可能性があるという見方が多い一方、円安は行き過ぎているとの見方もあり、今後の金融市場の動向に関心が集まっています。」

日経平均株価は26,000円を割り、1米ドル=135円弱。日本国債10年物利回りにおいては0.42%。

つい先日、Apple製品やサービスに関する値上げのニュースも記憶に新しいと思います。

アップルが Mac の本体価格や修理サービス料金を値上げへ | HYPEBEAST.JP

このような形で、家電やガソリン、食料品といった生活用品がさらに値上げされていくのは想像が付きます。
個人的に怖いのは、日本国債10年物利回りの数値になります。

「日銀は、17日まで開いた金融政策決定会合で、短期金利をマイナスにし、長期金利をゼロ%程度に抑えるよう国債を買い入れる今の大規模な金融緩和策を維持することを決めました。新型コロナの影響から回復途上にある経済を下支えするため、粘り強く金融緩和を続けるとしています。合わせて日銀は、指定した利回りで国債を無制限に買い入れる『指値オペ』と呼ばれる措置を強化し、長期金利の上昇を抑え込む姿勢を改めて鮮明にしました。」

日銀のこの表明にも関わらず、現に短期金利の目安である無担保コール翌日物の利回りと長期金利の目安である日本国債10年物利回りが、じわじわと上昇してきています。

マーケット情報 – 株価、指数、為替、ニュース | 楽天証券 (rakuten-sec.co.jp)

これらの金利が上がることで何が不味いかというと、住宅ローン・マイカーローン・カードローンなどの金利が上がる可能性があるということです。
2000年以降の日本では、低金利の時代が続いていたので借金をしても影響が小さかったのですが、その流れが変わる可能性があります。

政府・日銀の反応はどのようなものか

「欧米の中央銀行が相次いで金利引き上げや国債購入額を減らす形で金融引き締めに動く中、日銀の黒田総裁は17日の記者会見で『今、金融を引き締めると景気の下押し圧力が強まり、経済がさらに悪くなってしまう』と述べ、現時点では金融緩和の修正は考えていないと強調しました。これについて市場関係者の間では、金融政策の方向性の違いから日本と欧米の金利差が拡大する構図は変わらないため『当面は円安が進む可能性がある』という見方が多い一方『円安は行き過ぎている』という見方もあります。」

これはどういうことかというと、黒田総裁は金利引き上げや国債購入額を減らすと企業活動や国民生活に悪影響が出るので、現時点では低金利政策を続けるという意味になります。
今の低金利政策をやめてしまうと借金の利息が増えてしまい、企業も個人も借金の返済が大変になってしまいます。

昨今の社会情勢で、世界も日本も経済が痛んでいます。世界情勢が大して変わらず、日銀が低金利政策を続ける限り円安は不可避になります。
各種ローンの金利が変わらなくても、家電や食料品を中心とした生活用品は値上がるという構図になっています。

とはいえ、世の中の動きが速いのがこのグローバル社会の特徴。
30年ほど前ならいざしらず、現在はどこかの国が経済不況でコケると、短期間でその影響が伝播してきます。
この状況で、ローンの金利上昇の不安を抱え、毎月のように値上がる生活用品の出費に追われるのは精神衛生上も良くないと思います。

個人でできる具体的な対策については、過去のブログにまとめています。

投稿を編集 “既に始まっているインフレの経済的影響と防衛策②” ‹ 名古屋と札幌での長期資産形成のご相談はコモンズFP事務所 — WordPress (masaya.xyz)

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投稿者プロフィール

個人を応援する独立系FPおさかべ
個人を応援する独立系FPおさかべ(代表)
名古屋市在住。個人を応援する30代の独立系FP。起業して6年目。
これまで1,500名以上のFP相談を受注。私自身「あの年齢の時に」「起業する前に」こんな情報を知っていたら、もっと早く確実に成果が出せたと思うことが沢山ありました。このブログでは、個人レベルで知っておくと役立つ、経済関係の時事ネタや家計・資産形成などについて、シンプルにかみ砕いてお伝えします。

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この記事を書いた人

名古屋市在住。個人を応援する30代の独立系FP。起業して6年目。
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