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名古屋と札幌で活動している、ファイナンシャルプランナーのおさかべです。
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https://note.com/masaya_osakabe/n/n4bbef3c72c14
今回は、「ECBを中心とした利上げと円安が生活にどう影響するか」について解説します。
ここ最近、ビッグニュースが多いですよね。
ECB(欧州中央銀行)が、インフレ対策で0.75%の金利の利上げを決めたと思ったら、イギリスではジョンソン前首相に代わり女性3人目の首相のトラス氏の誕生。その2日後に、在位70年にも渡った同じくイギリスのエリザベス女王の死去。
イギリスでも一つの時代が終わり、新たな時代の幕開けが始まっていると思います。
この影響が今後のヨーロッパに限らず、アメリカや中国、日本にも影響してくると読んでいます。
欧米で止まらない政策金利の利上げ
つい先日のヨーロッパ政策金利の利上げについては、こちらの記事でも取り上げられています。
ECB、初の0.75%利上げ 一段の引き上げ示唆 | Reuters
欧州中央銀行(ECB)は、8日の理事会で政策金利を0.75%引き上げました。
エネルギー危機を受けて、リセッション(景気後退)の可能性が高まっているにもかかわらず、過去最大の利上げに踏み切ると同時に追加利上げを示唆し、インフレとの戦いを優先させる姿勢を鮮明にしています。
政策金利は0.75%、リファイナンス金利は1.25%と2011年以来の高水準となりました。
今後の利上げについて、ラガルド総裁は「数回とは何回かと問われれば、今回を含めて2回以上だろうし、5回以下だろう」とし、23年初めまで利上げが続く可能性を示唆した。
ECBはインフレ予想を引き上げ、予測期間全体を通じて物価上昇率が目標の2%を大幅に上回ると予想。
「ECBスタッフはインフレ予測を大幅に上方修正した。インフレ率は2022年に平均8.1%、23年に5.5%、24年に2.3%と予想している」とした。
今回の利上げ後も、ECBは他の多くの国、特に米連邦準備理事会(FRB)に遅れをとっており、一部アナリストは7月以降の大幅利上げはそれに追いつくためだと見ています。
この流れを受けて、アメリカのFRB(米連邦準備理事会)も政策金利の0.75%の利上げを支持しています。
FRB当局者、大幅追加利上げ支持 ブラックアウト期間控え | ロイター (reuters.com)
会見におけるパウエル議長の発言で「インフレ期待を抑制し続けるのは非常に重要だ」と強調。
そうした状態の継続を確実にするという点で「時間は刻々となくなりつつある」と述べています。
さらに、議長は「インフレが目標を大きく上回る期間が長引けばそれだけ、国民が経済的な意思決定にインフレ高進を自然と組み入れ始めるという懸念は大きくなる」とし、「われわれの任務は、それが起こらないようにすることだ」とも語っています。
要は、アメリカも国民生活を脅かすインフレ退治ができるまでは、政策金利の利上げを辞めない姿勢を見せています。
日本と同じく、政策金利がマイナス金利である、スイス中央銀行も利上げを検討しています。
マイナス金利、円だけに スイス中銀に利上げ予想: 日本経済新聞 (nikkei.com)
今後、日本で起こりうること
・日銀が利上げをしない限り、円安はさらに進み、輸入品や日用品を中心にさらなる値上げがおきる
・国内にある輸出企業には円安恩恵があっても、それ以上に仕入れ値も毎月のように高騰する
・円安が進むと、海外から日本企業や日本の不動産などが買われやすくなる
・中国と貿易が盛んのヨーロッパが利上げで景気が失速すると、中国経済もさらに失速し、日本との貿易量も下がる
・円安が続いて生活費があがり続けると、アメリカのように株式市場などに投資しているお金を引き上げて生活費に充てざるを得なくなる(株安に)
これは他の識者の方も言っていますが、30年前までの円安と違って、今の円安は日本経済に恩恵をもたらすものではありません。
世界の貿易決済は、ドルで行うのが原則です。輸入大国でもある日本は、円安・ドル高になるとドルを手に入れるのにたくさんの円が必要になります。
身近なところでいえば、最近のApple製品の値上げがその代表例になります。
円による購買力が落ちていることは、日銀HPによる現在の円の価値をみるとわかります。
物価の影響も加味した、実質実効為替レート指数というのが円の価値を見るのに大切になってきます。
このままいくと、上記のような将来が待っているので、個人での対策は不可欠です。
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最後までご覧頂き、ありがとうございました。
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投稿者プロフィール
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名古屋市在住。個人を応援する30代の独立系FP。起業して6年目。
これまで1,500名以上のFP相談を受注。私自身「あの年齢の時に」「起業する前に」こんな情報を知っていたら、もっと早く確実に成果が出せたと思うことが沢山ありました。このブログでは、個人レベルで知っておくと役立つ、経済関係の時事ネタや家計・資産形成などについて、シンプルにかみ砕いてお伝えします。
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