様々な人の生活が影響を受ける中、にわかに議論が浮上している「ベーシックインカム(以下、BI)」制度。
BIについては、世界中で賛否両論あります。
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今回は、「ここ3~4年、世界で話題の「ベーシックインカム」とは」について解説します。
こちらの記事も参考になります。
ベーシックインカムって、どうなんだろう?|遠藤 直紀(ビービット 代表) (nikkei.com)
BIとは「政府がすべての国民に、一定の現金を定期支給する制度」のこと
BIが、年金や生活保護とどう違うのかというと、年齢や所得などに影響されず「すべての国民に等しい額が払われる」ことです(一部では、支給する対象者を絞る「限定的」なシステムも提唱されています)。
日本でも、BIの公式学会があるそうです。
著名人では、堀江貴文氏・西村博之氏・橋下徹氏といった方々がBIに賛成しています。
これって、過去にダボス会議に出席したメンバーじゃあ、、、というのはさておき。
ちなみに、ダボス会議では10年以上も前から世界の各分野の著名人を集めて、BIをテーマにしていることは周知の事実です。
コロナ禍で注目のベーシックインカム 日本でできることを考える:朝日新聞GLOBE+ (asahi.com)
話を戻しますが、BIは世界的にもまだ前例が少ないため、その良し悪しが議論されることもしばしばです。
このシステムを導入することの懸念としては、以下の点が挙げられています。
・「人々の労働意欲の減退」
・「財源の確保」
・「インフレ懸念」
フィンランドでの社会実験でわかった、BIのメリット・デメリット
2017年、ヨーロッパのフィンランドで実験的にBIが導入されました。
この時は、2000人の対象者に限定して、毎月560ユーロ(約7万5千円)を支給しました。
こちらの記事も参考になります。
フィンランドでベーシックインカム導入実験の結果公表【詳しく解説】|投資の達人 (leverage-investment.com)
結果として、給付を受けた多くの人々は、高い満足度を得られたとのことです。
心配されていたような「受給者による仕事放棄」も、それほどは見られなかったそうです。
BIによって、人々が満足感を得た理由としては以下が挙げられます。
・低賃金や不定期収入(業務委託など)による、経済的な不安定感をBIが解消した
・失業手当とは違い、仕事をしようがしまいが貰えるので、人々はやりたい仕事を継続することができた
・「嫌な仕事は無理やりしなくて良い」という心のゆとりにつながった
結論:BIは引き続きの検証に期待
BIには、引き続き検証が必要だと思います。
フィンランドでの実験でも、対象者の選定などに不備があり、完全な実証とはいえない側面がありました。
実験の対象者は失業者がメインだったので、単に「お金が貰えたから幸福度が上がっただけ」という見方もできます。
また、税金による財源確保は、高い税率を課される富裕層にとってはデメリットにもなり得ます。
富裕層に財源を求めて、資産や所得に対して累進的な増税を実行すると、低税率の地域へと脱出してしまう可能性があります。
BIによって、社会全体の幸福が、そして自分自身の幸福が確実に高まるという、共通認識と社会全体での納得が醸成されない限り、実現は困難でしょう。
ただ、世界的にベーシックインカムに対する関心が高まっていることは事実なので、今後も動向を追っていく必要があります。
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投稿者プロフィール
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名古屋市在住。個人を応援する30代の独立系FP。起業して6年目。
これまで1,500名以上のFP相談を受注。私自身「あの年齢の時に」「起業する前に」こんな情報を知っていたら、もっと早く確実に成果が出せたと思うことが沢山ありました。このブログでは、個人レベルで知っておくと役立つ、経済関係の時事ネタや家計・資産形成などについて、シンプルにかみ砕いてお伝えします。
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