2022年5月12日から13日にかけて、暗号資産(仮想通貨)のルナが前代未聞の暴落を引き起こしました。
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今回は、「2022年に起きた前代未聞の市場の大暴落から学べること」について解説します。
暗号資産(仮想通貨)市場において一晩で99%も価値が下落
2022年5月12日から13日にかけて、暗号資産(仮想通貨)のルナが前代未聞の暴落を引き起こしました。
こちらの記事も参考になります。
暗号資産「テラ」の暴落が、不可避だったと言えるこれだけの理由 | WIRED.jp
この原因は、米ドルと連動する事を目的とした「ステーブルコイン」と呼ばれる、USTというコインがドルと連動しなくなったからです。
これによりドルと交換出来なくなると思った投資家達が、担保資産であったルナコインを投げ売りし、一晩で99%以上、下落する事態へと発展しました。
この騒動でUSTとルナの両コイン合わせて、なんと一晩で約6兆円が消えた計算になります。
6兆円といえば、日本企業だと三菱商事が、丸ごと消えるレベルです。
ルナコインは、ピーク時には4兆円を超えており、暗号資産の時価総額でトップ10入りをしていました。
それでも、一晩で消え去ってしまいました。
ここから分かる事は、実態が無いものは、ある日突然消え去る可能性があるということです。
先程例に出した、三菱商事で例えてみましょう。
三菱商事が一晩で企業価値が0になることは、まず無いはずです。
なぜなら、三菱商事の価値は、ヒト・モノ・カネなど実態に基づいたものが多いからです。
自社ビルやその他資産もあるので、それらが一晩で無価値になることはまずありえないと考えられます。
(仮に第三次世界大戦が起き、世界中が焦土と化すようなことが起きたら別です)
しかし、暗号資産の価値は投資家達が価値があると思い込む「期待」だけで成り立っている事がほとんどです。
いやいや、暗号資産にはブロックチェーン技術やDeFi技術があるから、銀行を中心とした既存の金融システムを変革する力があるよという方もいらっしゃると思います。
私もそう思っています。
しかし、現時点ではデジタル上の技術と将来への「期待」です。
ヒト・モノ・カネといった、実物資産ではありません。
なので、一時的にどんなに高い価値を付けても、実態がない限り「期待」が無くなった時点で、その価値は一瞬にして夢幻となってしまうのです。
私は株式や投資信託といった、金融商品のサービスのアドバイスを行っていますが、流石にここまでの「ぶっ飛び」は起こらないと考えています。
なぜなら、投資している先の国家や企業に実態があり、世界のどこかで現実としてビジネスを行っているからです。
既存の市場には、緊急時にはサーキットブレーカーという取引を一時的に停止させることもできます。
さらに、預金保護機構や投資者保護基金があるので、仮に企業が倒産したとしても、一晩で99%以上の財産が消し飛ぶということは、仕組み上あり得ないのです。
投資者保護とは | 日本投資者保護基金 (jipf.or.jp)
その代わり、月利〇〇%といったリターンを出すことはまず無理ですね。
最大瞬間風速的なものは、たまにありうる。
今回の前代未聞の市場の騒動で学べることは2つ
・実態に基づいているかどうか
・市場に出回る他の運用商品より、明らかに高利回りの場合は気をつける
特に、後者の高利回りの商品は気をつけましょう。
利回りが高いという事は、それだけ下がる確率も高いということになります。
ハイリスク・ハイリターンというやつです。
月利〇〇%などと聞くと、人間なのでついつい欲に目が眩みそうになりますが、一旦冷静になりましょう。
運用で成果を出し続けている方は、10年以上の長期スパンで、地道に王道を行っている方たちです。
金融庁のこちらのリンクもご覧ください。
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投稿者プロフィール
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名古屋市在住。個人を応援する30代の独立系FP。起業して6年目。
これまで1,500名以上のFP相談を受注。私自身「あの年齢の時に」「起業する前に」こんな情報を知っていたら、もっと早く確実に成果が出せたと思うことが沢山ありました。このブログでは、個人レベルで知っておくと役立つ、経済関係の時事ネタや家計・資産形成などについて、シンプルにかみ砕いてお伝えします。
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